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2015年度 理事長所信


一般社団法人横手青年会議所

理事長 萱森 賢雄



【はじめに】

 政策発信組織である日本創生会議は、2040年までに全国で896市町村が消滅する可能性があると試算しており、中でも我が秋田県は95%の市町村が消滅する懸念があるとされ、全国ワースト1位となっています。この試算を目の当たりにして、他人事と思える人はいるでしょうか。「何かしなければ」「何か出来ることはないか」等、あれこれと思いを廻らせる人は多いはずです。特に我々JAYCEEは、そのような衝動に駆られるのではないでしょうか。暗澹たるものを感じざるを得ないこの時こそ、我々の先導的な行動が必要であり、そのことが地域市民の「まちづくり」、「ひとづくり」に対する気運を醸成し、結果として明るい夢や希望を描くことのできる煌めく横手が実現されるものと考えます。
今こそ、力をひとつに、心をひとつに、気概と覚悟を持って、この地域のために行動しようではありませんか。


 



【システム的、長期的な視点による継続事業の検証と改変】

 当青年会議所は、先輩諸賢の絶え間ないご努力により、輝かしい歴史と伝統を築いて参りました。我々は、その歴史と伝統を継承しつつも多様化する地域の課題や市民のニーズに応えるべく、その機会を逸しないように変わり続けなければならないと考えます。2015年度は、これまで継続してきた事業を個別のみならず、システム的な視点により検証し、また長期的な視点と併せて、現状と未来を見据えた形態へと改変させて参ります。

 



【観光資源を活かした事業の実施】

 2014年度、当青年会議所は地域の活性化を図るべく、一大事業「お城山クエスト」並びに「よこてBBQ」を新たな試みとして実施いたしました。横手の魅力を再認識するという観点においても地域の活性化に繋がる有意義な試みでありました。
 そこで2015年度は、その成果をしっかりと検証し、横手の様々な観光資源を活かした、より効果的な事業へと発展させ継承して参ります。





【地域力の更なる向上を目的とした事業の実施】

 少子高齢化と首都圏への流出による生産年齢人口の減少は、地域を支える世代の減少をも意味しており、コミュニティーの維持すら困難な状況をつくりだします。このことは横手市も例外ではありません。地域が目指す方向性を共有することで連帯感を育み、地域目線に立って地域力の更なる向上を目的とした、いま求められる事業を地域市民と共に展開して参ります。





【青少年の健やかな育みを支援】

 取り巻く環境が様々に変化している昨今において、子どもたちが健やかに育成していくためには、変化に応じた効果的なアプローチを検討していく必要があります。このことを念頭に置き、地域社会の一員として、また次代における地域活動の担い手としての意識を育みながら多面的に子どもたちと関われる機会を創出して参ります。





【同志と共に】

 我々が住み暮らすこの地域を活気に満ち溢れた、魅力あるものとするため、延いては我々の不変的な目的である「明るい豊かな社会を築き上げる」ためには、同じ目的のために心をひとつに協力し合う多くの仲間が必要となります。共に修練に励み、地域の主導者、また地域における青年経済人の規範となるべく互いに意識を高め合うことのできる仲間を増やし、その輪を広げて効果的にJC運動に取り組んで参りましょう。





【新たな運動指針の策定】

当青年会議所は、その前身である横手青年経営者会の発足から18年後に誕生し、2016年で創立35周年を迎えます。当青年会議所は創立以来、5年毎にまちづくりに関する政策提言を行い発表して参りました。2015年は、2011年より掲げている運動指針『20万都市の創造に向けて』の集大成の年度であるとともに、創立35周年以降に向けた新たな方向性を見出す年度ともなります。これまでの成果を踏まえた新たな運動指針の策定に取り組んで参ります。





【おわりに】

 青年会議所会員には成長の機会が平等に与えられています。しかし、それを自らの成長に結び付けられるか否かは、会員個々の気構え次第です。我々は、その機会を享受することによって得られる個々の成長により、当青年会議所を地域市民の信頼と共感を呼ぶ、力強い組織へと一層進化させていかなければなりません。
この閉塞感ただよう現状を打破する原動力となるべく、共に資質の向上に努め、戮力協心のもと、煌めく横手に向けて鋭意行動して参りましょう。



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