メニュー

2016年度 理事長所信


一般社団法人横手青年会議所

理事長 藤井 龍太郎



【はじめに】

 今年度、横手青年会議所は、創立35周年を迎えます。これもひとえに、先輩諸氏が長きに亘り一つひとつ積み重ねてこられた運動の賜物であり、地域からの期待に応え、信頼を得てきたためです。第36代理事長を仰せつかるにあたりここに改めて、感謝と敬意を表し、所信を申し上げます。
 我々を取り巻く環境は、東日本大震災の復興、東日本豪雨等の様々な自然災害が続く中、第二次安倍内閣が打ち出した大規模な経済対策により、デフレ脱却や株価の上昇と、長く冷え切っていた景気が回復へと向かい始めたと言われています。しかし、ここ横手市などの地方においては、その成果を身近に実感するには至らず、将来に不安を抱えながら何とか現状を維持しているように感じられます。また、日本の抱える最重要課題の一つである少子化・高齢化についても、依然として効果的な対策を打ち出せず、人口減少・人口流出に歯止めを掛けられずにいます。横手青年会議所においても、会員数の減少から生じる組織及び事業規模の縮小、能動的なJC運動の弊害となるやもしれません。このような状況下において、我々若き青年経済人は、どう行動していくべきでしょうか。
 創立35周年を迎える今、次世代へと繋げていくためにも、原点に振り返り、この時代に求められるJC運動を明確にしなくてはなりません。高き志を胸に、熱き友情を育みながら生涯一JAYCEEの先輩諸氏のように、我々も地域のリーダーとして、共に誇りの持てる1年を創り上げて参りましょう。



 



【継続的なイベントによる地域活性化】

 2014年度に開催された「よこて冒険王」、昨年2回目を迎え、また前回よりも工夫を凝らし、数々のサブイベントが花を添え大盛況に終わりました。この横手の観光資源を活かしたイベントは如実にその認知度も広がっています。
 今年度は、その本来の目的である、横手公園の魅力を多くの市内外の方に感じてもらい、地域の活性化につなげる事を忘れずに官民一体となり、更なる飛躍を期待し、第3回目を開催します。また、過去2回の内容をしっかりと検証し、今後のイベント運営に確実に活かしていきたいと考えます。

 



【ありがとうの心】

 私自身も一度故郷を離れたものとして、人口流出の要因は確かに思うところがあります。ただ、帰郷し、子どもが産まれ、これまで私の頭の中にあった横手というまちに対する悪いイメージが一掃されました。私は、ここで育ててくれた親、学校、そして横手というまちにありがとうと伝えたい。「山と川のある町よこて」は、自然にあふれ、子育てにこれほどいい環境があるでしょうか。
まちづくりは「ひと」が行うものであり、「ひと」の成長なくしてよいまちづくりは行えません。その次世代のリーダーとなる子どもたちには、横手で暮らしたい、子育てをしたい、いずれは帰郷したい、ありがとうの心を醸成する事業を推進して参ります。





【会員の資質と拡大】

 100名を超えていた横手青年会議所も35周年を迎えた今はその半分となり、今後5年間、同士が増えない場合は、20名を切るという厳しい現状に立たされてしまいます。
 会員拡大には3つの方法があると言われています。
1.拡大で増やす 2.退会者を出さない 3.会員の資質をあげる 
 ただ闇雲に拡大活動をしてもLOMに魅力、すなわち会員に魅力がなければ誰も入会はしません。今年度は、会員同士お互いに何を考えているか、さらにどうすべきかを真剣に考え合い、語り合う場を設けて互いに個々の資質を向上していきます。それによって初めて会員一人ひとりに参加意識が生まれ、会員拡大へ繋がると考えます。





【35周年という節目】

 横手青年会議所は、冒頭に述べました通り、先輩諸氏の長きに亘る運動により、今年度、35周年を迎えることができました。この年を、これまで支えて下さった全ての皆様へ感謝とおもてなしを伝える節目とします。そして、横手青年会議所が現在まで培ってきた繋がりの一つひとつを紐解き、運動体としてのJCの新たな一歩に繋げていきます。     
JCの立ち位置も時代と共に変化し、大きく変わってきました。今後40周年、45周年に自信を持って振り返えられるように、社会のニーズに応えられる組織を目指していかなければなりません。明るい豊かな社会の実現、JCの可能性を再確認し、大きな夢を描く35周年記念式典・事業を実施します。





【結びに】

 我々の運動は、時代に即した進化を遂げてきました。しかしながら、「変革の能動者たらん」という創立の精神に基づく志と、情熱と勇姿で奮い立たせてくれる仲間の存在の大きさは変わることはありません。
笑顔でJCを語ってくれる仲間。迷い、悩んでいる時には、力強く背中を押して、一歩踏み出す勇気をくれる仲間。辛く、苦しい時にはそっと手を差し伸べてくれる仲間。互いの想いと時間を共有し、苦労と感動を分かち合うことで生まれる強い絆は一生涯のものとなるでしょう。
我々JAYCEEは、柔軟かつ斬新な発想と、情熱を持って行動できる力があります。心をひとつにできる我々なら、全てのことは必ず実現できるはずです。
共に迷いがある時でもプラスの力に変わるように、運動をし続けましょう。未来を見据えながら、我々の運動には終わりはありません。
皆さまのご協力を宜しくお願いします。



(c) 2009-2013 一般社団法人横手青年会議所. All Rights Reserved.