メニュー

2018年度 理事長所信


一般社団法人横手青年会議所

理事長 遠藤 宗一郎



【はじめに】

 戦後日本は焼野原の中から復興をとげ、高度経済成長を経て世界第二位の経済大国となりました。その後バブル崩壊や様々な要因により失われた10年、失われた20年と言われる低成長時代、さらに少子高齢化を起因とする人口減少社会の到来により、日本の経済成長の鈍化や地方の疲弊は避けられません。そんな中、東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とした、地方創生の名のもと、各地方で魅力的なまちを目指した取り組みが行われはじめています。しかしそれは地方間の競争であり、特色を活かした魅力的な施策を考えられない地方は、日本の中で埋没してしまう危険性を孕んでいます。2050年には日本の総人口が1億人以下、そして私たちの住む横手市の人口は約5万人まで減少すると言われています。このような厳しい現実を突きつけられた今、国にとっても地方にとっても未来を左右する時と言えるのではないでしょうか。
横手青年会議所は常に地域課題の解決にたゆまぬ努力を重ねてきました。今まで、横手青年会議所という素晴らしい団体を引き継いできていただいた、先輩諸氏のこれまでの数限りない功績に敬意と感謝を表しつつ、私たち会員は、未来を左右するこの時に「英知と勇気と情熱」を持って「明るい豊かな社会の実現」を目指し、今まで以上に力強く前に進みます。


 



【積極的な会員の拡大について】

 私たちは、青年会議所運動や活動を通じての自己研鑽だけでなく、積極的な自己変革の機会を1人でも多くの青年に提供しなければなりません。青年会議所に所属しているからこそできる事や、人脈、景色があり、それらを通じて多くを学んでいます。1人でも多くの青年が青年会議所に入会し、その機会を活かし自己成長し、地域に貢献し、より素晴らしい人生を全うできるように、私たちは会員を拡大していく必要があります。会員の拡大は私たちの運動の拡大と同意です。より多くの同志と、横手の「明るい豊かな社会の実現」に向けて運動を展開するために、積極的に会員拡大に取り組みます。

 



【まちづくりについて】

 私たちが住む横手市は、少子高齢化が進み、若者が都市部へ流出することで、人口減少に歯止めがかからず自治体が破綻する消滅可能性都市となっています。この問題は私たちの生活に直接影響を与えるだけではなく、日本全体の弱体化にも繋がる大きな問題です。横手市には横手青年会議所以外にも様々なNPOやまちづくり団体があります。視点や価値観は違うかもしれませんが、横手を良くしたいという志は同じではないでしょうか。様々な団体が協働することは多様性を生み、多様性は新しい価値を生みます。そして、新しい価値は新しい可能性を生み出します。私たちが先頭となり、様々な団体と協働し新たな価値を生み出すことによって地域を活性化します。





【青少年育成について】

 現在の社会は、新しい知識、情報、技術が政治・経済・文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増す、いわゆる知識基盤社会と言われています。知識基盤社会は、変化が激しく、常に未知の課題に試行錯誤しながらも対応することが求められる社会です。このような社会環境を生き抜くために、次代を担う子どもたちは知識や技能はもちろん、思考力、判断力、表現力を身につけていかなくてはなりません。
私たちは子どもたちの将来のために、横手の大自然の中で、体験的な学習の機会を創出します。それらの体験を通して、次代を担う子どもたちが、主体性を持って明るい未来を切り拓いていくことができるように、これからの社会を生き抜く力を育成します。





【結びに】

 私たちは先輩諸氏が長きに渡り紡いで来られた歴史ある横手青年会議所の会員として、「明るい豊かな社会」の実現のために、常に運動を続けなければなりません。私たち青年会議所会員が青年のリーダーとして率先して行動し、積極的な変革を周囲に与えることで、地域がよりよい方向に変化し、それによって活力ある横手となると確信しています。いつの時代も、世の中を変えるのは青年です。失敗を恐れず主体的に行動しましょう。



(c) 2009-2013 一般社団法人横手青年会議所. All Rights Reserved.