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2019年度 理事長所信


一般社団法人横手青年会議所

理事長 和泉 康允



【はじめに】

 私たちの暮らす秋田県は2017年に人口100万人を割り込み、2040年には70万人を下回る予測がされており、人口減少の波はこの横手市にも着実に押し寄せています。さらに人口の減少により、近い将来、個々の担う役割が今まで以上に多様化・複雑化すると考えられています。時の流れと環境の変化に対して、著しく変動する社会情勢に向き合う必要があり、現代日本では個人の資質の向上が不可欠なものとなります。私たちは青年会議所運動を通じて常にこの課題に立ち向かっていかなければなりません。
 「雲外に蒼天あり」地上では激しい雨が降っていても、その雲の上は明るく澄んでいます。この言葉の「雲」は様々な障害や悩みを表しており、努力し困難を乗り越えていけば、心地よい青空が望めるという意味があります。
いかなる困難が待ち受けようとも、解決策を見出し、10年後、20年後の横手市を見据え、明るい豊かな社会の構築を目指します。



 



【一人一拡大!】

 今年度、当青年会議所会員は40名を割り少数精鋭での活動となります。時代に変革を起こすのは我々青年です。40歳までの限られた時間の中で、より効果的な結果を見いだす為には会員が一丸となり運動を展開する必要があります。
今年度は、異業種交流会を開催し、「一人一拡大」を合言葉に会員拡大を推進します。
私たちの運動は青年会議所を広めることではありません。青年会議所運動の主体は常に地域を指しており、個々の力は微々たるものですが、同じ志を持つ仲間と一致団結し、地域社会の発展や魅力あるまちの創造を図るためにも、今年度は会員拡大に注力出来る体制を整え、全会員で情報共有を図り、全力で会員拡大に努めます。



 



【協働を図るまちづくり事業】

 昨年設立した「よこラボプロジェクト実行委員会」。当青年会議所を筆頭にNPO団体及び市内まちづくり団体に声掛けをし、誕生した組織です。
当青年会議所はこれまで単体で事業計画を作り、他団体に協力を依頼した経緯はありましたが、昨年度は初めてゼロベースから他団体との協働事業の実施に結び付けることができました。共にまちを想う団体同士、切磋琢磨することで生まれるプロジェクトはあらゆる可能性を秘めています。
 今年度も「よこラボプロジェクト」を引き継ぎ、前年度の検証を図ると共に、より他団体との友好関係を深め、まちの未来を紡ぐ事業を行って参ります。







【子どもたちに希望を!青少年の育成】

 夢を持つ子どもの減少。近年この様な話を耳にします。勿論全ての子どもに当てはまることではありませんが、圧倒的な情報量の増加に伴い、想像力が先行し将来の自分のイメージ、理想像を抱くことが難しくなってきていることが要因だと言われています。インターネットを通じ容易に情報を得ることが可能な時代背景の中で、子どもたち独自の主観で情報を捉えてしまうことにより自らで線引きを行い、諦めてしまう傾向が増えてきているのではないでしょうか。
子どもたちは無限の可能性を秘めています。そして私たちには子どもたちの可能性を導き出し希望を与える責務があります。「希望」それは自信を身に着けていくことで得られる将来への期待の象徴です。様々な体験を通じて視野を広げ、子どもたちの可能性を切り開き、自らの将来像である希望を見出す事業を展開します。






【結びに】

 青年会議所の魅力の一つとして「仲間づくり」があります。20歳から40歳までの様々な業種の者が集まり一致団結し、「明るい豊かな社会の実現」に向け運動を展開しております。共に歩んだ同志は、生涯を通しかけがえのない仲間となり、青年会議所の枠を超え、日々共に邁進しております。
 今年度、横手青年会議所は設立後最少人数でのスタートとなりますが、「雲外に蒼天あり」乗り越えられない壁はありません。今こそJC三信条「修練」「奉仕」「友情」のもと、一丸となって共に困難に立ち向かい、清々しい蒼い空に向かって突っ走りましょう。




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